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クマが人里に出没するわけ・2

いま私が住んでいる村でも、
集落のすぐ裏が森になっている。
こうしたようすは、べつにここだけでなく、
日本の多くの農村でみられるものだろう。

むかしは、人里近くの山のことを「デドヤマ」と呼んでいた。
現代語でいうところの、「里山」とだいたい同じ意味だ。
デドヤマでは家畜の餌となる茅を採ったり、
炭焼きをおこなっていた。

村の人に話をうかがうと、茅場や薪炭林の面積というのは、
現在では想像もできないほど広大だったことがわかる。

木を伐採し、草を刈り、つねに人が入っていた。
そうした開けた場所に、森林性の動物であるクマが、
好んで近づいてくるだろうか?

【林道】
林道

いま、人里にクマが出没することが増えているのは、
そうした開けた環境が減ったこと、つまり、
「森が増えて」、人里のすぐそばまで迫っているからだ、
と指摘する研究者が多い(たとえば山田 2005)。

残念ながら、研究者がそういうことを言っても、
なかなか世の中に広がっていかないのは、よくあることである。
でも、実際に山でくらすと、それがすごく実感として理解できるような気がする。

やっぱり「世の中」っていうのが、本当の自然と遠いところで、
自然を語っているんだろうな、と思う。

参考文献:
山田文雄(2005)「哺乳類からみた里やま自然」 『生態学からみた里やまの自然と保護』 (財)日本自然保護協会編 講談社
 

コメント

どうやって勘違いが世の中に広がるのかなあ

しったかぶりの知識人がTVとかで間違ったことを話して、それを鵜呑みしちゃうのかな
でも、しらないことをもっともらしく言われると、間違ってても信じちゃうよね

いろいろ勉強させてもらってます

Re: タイトルなし

メディアが誘導しているというのはあるだろうね。
このあたりのことは社会学の知識があると、
おもしろいことがわかりそうな気がする。
環境倫理学の鬼頭秀一の本とかもおもしろいですよ。

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