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「林道」という二次的自然

今日の話は、各方面からお叱りをうける内容かもしれない。

植物を見るために山を歩くと、森の中というのは意外とつまらないものである。
もちろん、森林性の植物は森の中でないと見つからないのであるが、
やはり楽しいのは少し開けた環境だ。

土砂崩れなどによって勝手に植生が破壊されることもあるが、
開けた環境とはたいてい、人の手によって伐採や刈払いがされているところである。
こうして植生がかき乱されることを「撹乱」というけれども、
撹乱状態だと生物多様性が高まるということは、
いろいろなところで言われている。
(参考文献をご参照ください)

しかしこれまでも散々述べているように、
炭や薪を作るために恒常的に伐採され、
広大な茅場も維持されていた戦前までの山林に比べ、
薪炭が利用されなくなった現在では
山の中で開けた環境はごく一部になってしまった。

そのひとつが「林道」であると思う。

【まがりかど】
曲り角

実際、林道を歩いていると、下手な登山道よりも多くの植物に出会う。
生物の多様性の観点からいうと、林道はすべて悪とはいえないのではなかろうか。
もちろん、林道が与える負のインパクトもあろう。
しかし、かつてのような開けた環境が急速に失われていっているいま、
「林道」をうまくつかって生物多様性を維持する方策を考えることも必要に思う。

同じことを考えるひとはいるもので、
参考文献中には昆虫の生息地としての
林道の重要性を書いているひとがいる。
p151あたりです。
植物の多様性は昆虫の多様性に直結するから、納得。

ちなみに、ほかに開けた環境というと、
送電線、スキー場、ゴルフ場・・・
ごめんなさい。
でもほんと、そういうところしか残っていないでしょ。

参考文献:
石井実 監、(財)日本自然保護協会 編 (2005) 『生態学からみた里やまの自然と保護』 講談社

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